2007年12月

2007年12月30日

へんないきもの三千里(早川いくを)

我々人間は,いや生き物という生き物はほかの生き物の命をもらって日々生きています。
冷静に考えれば当たり前のことなんですが,時々そんなことを忘れてしまって変なことを言ったり,行ったりします。
動物愛護だとか自然保護だとか本来はそれが目的ではなくて,今の生態系を保たなければ我々人間自体の生活の営みがくずれてしまうから人間のための動物愛護であったり,自然保護であったりするわけです。
そこいら辺のわかってない人が世の中には多いからこのような行為を「偽善」だとかいう言葉で表現されるわけです。
いや,本気で動物とか自然とかのことを考えている人もいるのかもしれないけど,個人的にはちょっと信じがたいです。
人間の存在はそもそも今の食物連鎖の中にはしっかり組み込まれていないのだから,いなくなるしかない。
でも私はいなくなりたくないから生態系を,食物連鎖を保つためにも動物は愛護しなければならないし,自然は保護しなければならない,と思います。

前置きが長くなってしまいましたが,本書はそんな内容のことをわかりやすく,わかりやすく童話のように書き出しています
これまでの図鑑2冊は抱腹絶倒でしたが,総まとめのような本書はしっかりと読ませてもらいました。
ぜひ読んでみて下さい。


へんないきもの三千里


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2007年12月29日

ポール・マッカートニー・アンソロジー

ソロになってからポールが発表した数々の名曲のプロモビデオやコンサートの部分部分をまとめたアンソロジーのなにふさわしいDVD3枚組みボックスです。
若々しかったり,懐かしかったり,色んな感情こもごもで魅入ってしまいました。
でもなぜかうちのサラウンドシステムだと5.1チャンネルサラウンドで再生できない…。
ちゃんとアンプにDTSのマークついているのになぜ?。
そういえば武監督の「BROTHER」もなぜか通常ステレオじゃないと再生できない。
あとのソフトは問題ないなぁ,う〜ん。

それからこのDVDのすごいところはうちのたった5ヶ月の娘がこれを流していると静かになります。
ぎゃぁぎゃぁ騒いでいてもじっと見出して集中モードにはいる。
やっぱりいいものは赤ん坊でもわかるんだ,と一人悦に入りました(^^)。

ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005 (初回生産限定特別価格)



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2007年12月23日

総務部総務課山口六平太56(林律雄×高井研一郎)

憂鬱な日曜日。
あるあるそんな時,といった感じのエピソード。
今ある自分の存在をすっかり捨ててしまってどこかに行ってしまいたくなる。
でもそれを実行に移す人ってのはなかなかいません。
やはりその後のことを考えてしまうからですが,やはり憧れますよね。
現在それをやりたいか?,やりたくありません。
捨てたい部分もあるけど,捨てたくない部分の方が今は大きいから。

それにしてもなんと前向きな人が多い漫画か。
主人公は当然そうですが,その周りの人たちもそんな人ばかり。
元気付けられますよね。
谷だって逆立ちしてみてみればまた山か。

でも山も逆立ちすれば谷(おいおい後ろ向き…)。

総務部総務課山口六平太 56 (56) (ビッグコミックス)



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2007年12月22日

監督・ばんざい!(北野武)

前作でこの監督はどこに行こうとしているのだろう,とかなり心配になりました。
もちろん意図的に難しい映画を撮っているのはわかるのですが,次作が大変だろうなぁ,と思っていたら本作。
もう好きにしてください(^^;)。

それにしても「小津風」「恋愛風」「忍者風」どれも本気で作っている感じ満載でびっくりしました。
変に安っぽく作ってパロディにするのかと思っていたらどうしてどうして。

しかしヴェネチアも「監督ばんざい賞」を作ってしまうとは粋ではないですか。
北野監督ほど監督の個性が出ている人も少ないので,2回目受賞は誰になるんでしょうね。

監督・ばんざい! <同時収録> 素晴らしき休日



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2007年12月16日

ぜんぶ手塚治虫!(手塚治虫)

来年で手塚先生は生誕80年を迎えます。
ご健在ならば80歳。
考えても仕方のないことなんですが,想像してしまいます。
CG全盛の世の中でどのようなアニメーションを模索して行くのか,世界中がネットで繋がっている世の中でどのような表現活動を行っているのか,そして何よりおかしなことになっている日本でいったいなにを訴えていてくれるのかなどなど。

本書に収められている「ネオ・ファウスト」のシナリオには夢が広がります。
確かに読んでしまうとちょっとしぼんでしまう夢かもしれませんが,手塚先生が生涯挑戦し続けたファウストへの魂がこちらに伝わってくるのは否定できません。
三度ファウストを昇華させてあげようとしたその心に,しかしそこに至るまで悩み続けたであろうその苦悩を,さらに文章の形でしか残せなかった無念な人生に対する憎しみがひしひしと感じられたのです。

ぜんぶ手塚治虫! (朝日文庫 て 3-5)



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2007年12月15日

PLUTO5(浦沢直樹×手塚治虫)

アトムが死んだとか,国葬とか,生き返らせる,とかまさに人間扱い。
いいんだろうか,とちょっと???。
と思うのが作者の思う壺か!?。

そして生き返らせるために登場したのが,この人「天馬博士」。
登場の仕方がかっこいいです。
その風貌はその他の登場人物たちに比べると一番原作に近い造形。
さらに今回の事件の根底に関わっていた風の発言の数々。

あと2,または3冊程度で終わるでしょう。
というか終わってくれないと困る。
20世紀少年の二の舞だけは勘弁してくれぇ。
付録の浦沢習作シリーズはこれまでの中では面白い方でした。
それでもこれなしで値段下げてくれた方が遥かにうれしいけど…。


PLUTO 5 [別冊冊子付き豪華版]―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックススペシャル)


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2007年12月12日

のだめカンタービレ19(二宮知子)

海外にいて助けになるのはやっぱり,仲間と家族。
前回タイにいたときには前者しかいなかったわけですが,今は後者もいる。
そしてまだちびっこいけど,家族も増えました。
本作の中でも千秋とのだめの仲は既に家族のようになっています。
もうお互いにいて当然の空気のような存在。
さらに空気のような仲間が溢れているわけです。

ここに再登場した峰。
読んでるほうがなつかしいんだから,さぞかしこの二人もなつかしいのでしょう。
と思いきやその登場の仕方がちょっと…。

でもやっぱり何かを成し遂げた仲間同士というのはその仲でしかわからないことが多いわけでして,とかなんとかやっぱり昔がなつかしいなぁ。
それが仕事になってしまうとねぇ,なんとも。

のだめカンタービレ (19) (講談社コミックスKiss (673巻))



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2007年12月10日

あたしンち13(けらえいこ)

学生時代は一人暮らしをしていて,よく新聞の勧誘が来ました。
大体3ヶ月契約で朝日と読売を交互位にとっていました。
個人的には朝日の方が読み応えがあったのですが,読売はこの「あたしンち」が連載されていたというアドバンテージがありました。
もう10年以上前ですね,しみじみ。

こんなお母さんいたら面白いよなぁ,はたから見れば。
実際に自分の母親がこうだったらぐれます,きっと。
でもこんなお父さんはいるでしょうね。
うちの父親とはまったく違うけど,なんとなく共感できてしまう。
自分はこうなるんだろうか,不安だ。

この漫画も大いなるワンパターンのような作品になりつつあります。
しっかりと単行本になっているのが立派。

あたしンち 13 (13)



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2007年12月09日

蟲師(大友克洋)

大友さんも枯れて来たなぁ,と認識された作品でした。
シーンとして,カットとして目を見張る部分はいくつかありましたが,全体的にちょっと単調。
ただしそれが意図的なものだったらお手上げ(何がやねん!?)。

決して多くない役者陣はどなたも押さえたいい感じでした。
りんたろうさんも出ていましたし,ちょっとびっくり。
VFXもしつこくない感じでよかったです。

今回は限定版を購入したので,大友さんの絵コンテが封入されていました。
不思議だなぁ,コンテは面白いのに…。
まるで手塚先生のアニメみたいだ(^^;)。
早く漫画界に戻って来て欲しい。


蟲師 大友克洋完全監修 蟲箱


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2007年12月08日

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 16(安彦良和)

気がつけばもう16巻です。
始まった当初は安彦さんがガンダムを描くというそのことに興奮して,早く続きが読みたいと気がはやったものです。
ところが事,ここに至ってくるとそろそろ終わりが見えて来たような気がして,あのララアとの悲しい出会いと別れを読まなければならないと思うと少し気が重い…。

さて,そんな本巻はセイラさんが初出陣。
早速戦果を挙げますが,コアファイターは落とされてしまいました。
そしてそれを助けに行くアムロの顔がいいです。

さらにシャアの口から「ニュータイプ」のキーワードが出され,アムロやミライにはその片鱗が見え隠れしていました。
テレビ版ではニュータイプの話題が出たのはかなり終盤のはず。
そこに関わらなかった安彦さんがどのような解釈で最後まで描ききるのかやはり興味津々で目が離せません。


機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16 オデッサ編・後 (16) (角川コミックス・エース 80-19)


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