2007年06月
2007年06月30日
サイボーグ009 完結編I(石ノ森章太郎,小野寺丈)
とうとう出た,というより手にとったときはとうとう出てしまった,と思いました。
石ノ森さんが遺稿と構想ノートを残されていた,という話はずいぶん前からありましたし,それを子息の小野寺丈氏が小説にするという噂も長い間聞いていました。
ただ,それを実際手にとってみると読み始めるのが正直怖くなりました。
やはりサイボーグ009は大好きな漫画作品のひとつであって,本当の作者が終わらせることのできなかったことを別の人間が(たとえ構想が残されていたとしても)執筆することに対して何か納得できない想いがありました。
いや逆に遺稿が残されていたことでそれを作品の形にしてしまうことになんだかやるせない気持ちが膨らんでいきました。
素直に石ノ森さんの作品としては受け止められないな,というなんだか駄々っ子のような言い訳を自分にしてから読み始めました。
全部で3冊出るようなので,まだここで感想を書くことは出来ません。
かつて少年サンデーに連載していた頃のような9人の戦士たちのそれぞれのエピソードとしてはなかなか読ませました。
それぞれの場面で漫画のコマ割りが頭の中に浮かんでくるような錯覚さえ覚えました。
続き…,怖いですね。
2012 009 conclusion GOD’S WAR―サイボーグ009完結編〈1(first)〉
本ブログも今回で600回目の投稿になりました。
3日坊主の自分にしては続いたほうだな,と思います。
誰かが読んでいるのかもしれない,という空想の楽しさも手伝って続けることが出来ました。
さて,1000回まで続けられるのか!?。
2007年06月25日
トニーたけざきのガンダム漫画II(トニーたけざき)
たぶんかなり本気の気合で描いているであろうガンダムパロディ漫画。
カトキハジメさんも帯でそれらしいことを書かれていますが,だからこそ,ここまでやっているからこそお腹を抱えて笑うことができるのです。
ただ,あまりやりすぎると飽きられるので,そこのさじ加減が難しい部分だと思います。
半分以上がカラーページで彩られていて,それだけでも楽しめるのですが,メカ部分が実写!?,というかプラモデルなどで作られていてその手間隙たるや大変なものだと思われます。
本当に作ってしまった「シャア専用ボール」とか。
アッガイに思わず胸キュンしてしまうシャア,とかみんなみんなかわいい。
最近はあまりかかれていないようですが,ぜひとも続けてほしいです。
飽きられない程度に。
2007年06月24日
椿山課長の七日間(河野圭太)
実質的には最初と最後しか出ていないのに存在感いっぱいな西田敏行さんはやはりさすが。
それにしてもどういった年齢設定なんだろう。
家のローンがあと21年といっていたから40歳くらい。
西田さんからすると結構無理があるような…,でも40歳で高島屋の課長かぁ,出世頭!?。
そんな疑問を忘れてみると三者三様の人生模様があって素直に感動できてしまいます。
彼ら三人の色んな人間関係が繋がりすぎているのはここまでやられたら許す,ってくらいお約束でかえって心地よく感じました。
子役の二人もすばらしかったし,観終わってすがすがしい気持ちになれました。
でも,やはり映画ではなくてテレビの2時間ドラマでいいのではないか,と思います。
そんな苦言をいっている中でふと。
テレビの2時間ドラマでやっていたら自分はこの作品に出会うこともなかったわけで,やっぱり映画でやってくれてよかったのかな,と。
2007年06月23日
パプリカ(今敏)
今監督は「東京ゴッドファーザーズ」でその実力を認識して,大期待の中で望んだ本作です。
ちょっと裏設定を考えなければならない部分があるにせよ,面白いことは確かです。
夢と現実の交錯する本作は好き嫌いが分かれるでしょう。
「ビューティフルドリーマー」以降,この手のは大好きです。
どこまでが夢で,どこまでが現実かわからなくなる展開は常道ですがあまりしつこくない程度に使われていて程よい感じ。
作画のクオリティも非常に高く,正にいい意味でさすがマッドハウス,面目躍如です。
夢の中で人形などが行進する場面はいろいろな解釈が成されているようですが,個人的にはやはり元大友克洋の片腕だった監督の師匠に対するある種のパロディかな,と思いたいです。
古谷徹さんの声がそのままアムロのようで思わず笑ってしまいました。
でもアムロが戦争に巻き込まれないでそのままオタク人生を送ったらこんな(ちょっとマッドな)サイエンティストになったかも,と思いました。
2007年06月22日
イタリアで大の字(小栗左多里&トニー・ラズロ)
なんとなくイメージするイタリアが全然出てこない,という不思議な本。
観光気分を読み取ろうとすると失敗します。
食べることと自分で何かを作ること,この二つに重点を置いているみたいですね。
個人的にはとてもグッド。
自分が今まで抱いていたイタリアにはあまり行きたいという欲求がありませんでしたが,この本に書かれているイタリアにはぜひ行ってみたい。
でも,普通にはいけないんだろうなぁ,きっと。
エピソードの合間合間に載っている手作りお料理のお店とか行ってみたいですねぇ。
本当に日本で言う"食堂"なのかもしれないけど,惹かれます。
このご夫婦にもいつの間にか子どもがいたんですね。
ダーリンは外国人,から読んでいますが二人の位置関係が変わらずいい感じです。
とっても人生楽しんでいそうな雰囲気プンプンです。
まねしたい。
2007年06月17日
さよならCOLOR(竹中直人)
純愛ですよ,純愛。
竹中直人さんには純愛が似合います。
こういっては失礼ですが,若いころに言えなくて言えなくてそのまま大人になってしまって,というキャラクターそのままですよ。
また,年齢不祥なところが原田知世さんと同級生といわれても,「そうかもしんない」と思わせてしまう。
正に竹中さんにしてまとまる映画作品です。
監督作品は「無能の人」「119」は観ていて,非凡な人だなぁ,とは思っていましたが,本作のような淡々としたものもしっかりと撮れることが再確認できました。
それでも坑道から出てきて坑道の中に消えていく女子高生とか,竹中さんと原田さんがツレションするところとかなんとなくシュールな感じもしますけど(^^;)。
清志郎さんとか中島みゆきさん,ウッちゃんなど脇役陣もちょっと不思議な人たちが多くて楽しめます。
2007年06月16日
山小屋
トンローの日本村の前の通りを入ったところにありました。
注文したのはお店の名前にもなっている「山小屋ラーメン」と「餃子」です。
店長さんでしょうか,日本人だと思うのですがタイ語で注文してしまう自分が…。
5分もしないで餃子とラーメンがセットで運ばれてきました。
暖簾に「筑豊ラーメン」とのぼりがありましたがやはりのとんこつです。
すりゴマもたっぶりのこってり系です。
焼き豚は口の中で溶けていきました。
う〜む,もうちょっと歯ごたえのあるほうが好みなのだけど。
餃子もおいしかったです。
タレがちょっと甘酸っぱい感じでいやに美味しかった。
どうやって作ったんだろう。
場所柄か,お値段はちょっと高め。
ラーメンと餃子で270バーツ。
900円くらいですか。
決して物価安くないぞ,タイ。
2007年06月15日
21世紀少年・上(浦沢直樹)
タイトルまで変わってしまいました。
友達の2代目は顔は○○○○でしたが,本当のところは誰なんでしょう。
ただ,本人も肯定も否定もせずに死んでしまったので,もしかしたら…という想いも残ります。
作者は友達の正体が誰かがテーマではない,と話しているようですが,ここまで引っ張ってそれはないでしょう(^^;)。
2ちゃんねるなどでいろいろな可能性が書かれてしまっているので,別に奇抜な誰も思いつかない結果でなくても構わないから広げた風呂敷はたたんでほしいものです。
正直言って「21世紀少年」にはほとんど期待していませんでした。
どうせ,また話を広げてさらに収拾つかなくなるんだろうなぁ,とあきらめていたのですが,ですが,結構読ませます。
このあと「中・下」となるのか「下」だけで終わるのかわかりませんが,最後まで付き合うことになるのでしょう。
2007年06月14日
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN15(安彦良和)
数々ある印象的なファーストのエピソードの中でももっとも泣けるミハルの話です。
こういった内容があるところがガンダムがただの戦闘アニメではなく戦争を描いている所以ではないか,と思います。
アニメ版で何度も観ているし,台詞の言い回しも記憶しているくらい知っているんだけど,やはり泣けました。
戦争はいけないと素直に思えてしまうし,そんな単純ではいけないんだけど,だから戦争はしてはいけないんだ,と心に刻み込まれます。
本巻では今後に繋がりそうな伏線がいくつか用意されていました。
ミハルがブライトの部屋で見つけた指輪ケースはやはりミライさんに渡すのか?。
スレッガーがやっとコアファイターで出撃しました。
きっと,このあとブースターも設置されてセイラさんも戦闘に参加するのでしょう。
また,悲しい結末を知っていながら泣くのか。
「悲しいけど,これ戦争なのよね」
ガンダムの角が黄色いのはやはり違和感あるなぁ。
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 15 オデッサ編・前 (15)
2007年06月11日
武士の一分(山田洋次)
木村くんの武士姿はちょっと,と思っていましたがやはり"ちょっと"でした(^^;)。
やはり現代的過ぎる容姿が時代劇にはマッチしていませんでした。
失礼な言い方ですが,バラエティの一部かと思ってしまったくらい。
が,それを補って余りある檀れいさんです。
本作の主人公は木村くんではなくて檀さんだろう,と途中離縁されるあたりで痛切に感じました。
原作も読んでいないし,解説本とかもあまり読んでいないのですが,本作は江戸時代という封建社会に生きた女性の物語なのではないでしょうか。
タイトルの武士の一分だって,武士の妻として生きた女性の一分だともとれるし。
ただ,ハッピーエンドがみえみえなのにはちょっと不満。
DVDのパッケージなんかに「山田監督の時代劇三部作」みたいなかかれ方をしていますが,監督の時代劇はこれで終わり!?。
下級武士の日常を描くことに成功しているこれまでの作品同様にまだまだ続けて撮ってほしいです。
本作は主人公の目が途中で見えなくなっているわけですが,「盲目の」とか「目が不自由な」とかいった台詞は時代背景を考えてもあまりにも不自然に感じました。

















