2007年04月
2007年04月30日
博士の愛した数式(小川洋子)
ともすれば思いっきり重たく,暗くなる病気を扱っているのに読後感がさわやかなのはやはり作者の力量なのでしょう。
自分の記憶が80分しかもたない。
80分立つとその間に経験したこと,出会った人のこともすべて忘れてしまう。
想像しただけで恐ろしいです。
そんな病気を背負った老数学者の下に通う家政婦とその息子のふれあいの物語。
その博士と息子は同じように阪神タイガースの大ファン。
でも博士の記憶にある阪神は江夏の時代。
時代のギャップを天性の優しさで包む小学生の息子。
思わず「素敵だぜ」とでも言ってあげたくなります。
映画とは違って未亡人との関係がさらっ,とながされていたのがよかったです。
あまりこのことを書くとどろどろした感じがして,この小説にはちょっと似合わないのです。
作者のほかの作品が読みたくなりました。
2007年04月29日
Rioja
Riojaと書いてリオハと読む。
チットロムのBTSの駅を降りてすぐのソイの奥にあります。
バンコク唯一との噂の本格スペイン料理店です。
今日,日曜日の12時頃いったんですが,ちょっとお客は少なめでした。
こんなもんかな。
ランチメニューということで,前菜・メイン・デザート・コーヒーまたは紅茶がついて300バーツです。
前菜もメインも8種類くらいの中から選べますし,デザートも3種類ありました。
色々目移りしてしまうのですが,無難なところでシェフのオススメの前菜とシーフードのリゾット,コーヒーケーキとバニラアイスにしました。
スペイン料理がいったいなんなのかわかりませんが,正直おいしかったです。
他のメニューも試したいのでまた行きたいですね。
最後のチェックをする時に奥のテーブルの方も同時くらいだったらしくて,ウェイターのお兄さんが指を「パチッ」と鳴らして他のウェイトレスに指示していたりしたのがかっこよかったです。
店内のBGMもそれらしいものでしたが,ジプシー・キングスの「ジョビジョバ」が流れていて大変なつかしい気持ちになりました。
高校時代の部室にはラジカセがあって,放課後はみんなでトランプでもしながら持ち寄ったカセットを流していたんですが,仲間の一人があるときに「ちょっとこれ聞いてよ」ってもってきたのがジプシー・キングスでした。
「ここでさ,"カーラニヤケテケロンパン"って言ってるよね!」とか言ってしばらくみんなで大爆笑していました。
にやけて,けろんパン,なんのこっちゃですが,なつかしい思い出です。
2007年04月22日
逆説の日本史10(井沢元彦)
信長が自分自身を神にしようとしていたというのは大河ドラマの「信長」の中で描かれていてはじめて知りました。
緒方直人さんが演じていらっしゃいました。
それまでの信長像ってのは「残虐」「冷酷」が先行していてとてもひんやりしたものでしたが,その後はさらに凍りつきました(^^;)。
でも考えてみるとその後の秀吉は"豊国大明神"だし,家康は"東照大権現"だし,まねっこなんですね。
本書は最後,本能寺の変の章で閉じるのですがこの出来事に及んだこれまでの説がすべて覆されたのは正に「逆説」です。
怨恨説も今では信用されていないようですし,将軍黒幕も違う,朝廷黒幕も違う,イエズス会黒幕も違う,発作的行動である,と。
まぁ,そうかもしれないけど,やはり歴史にドラマを求めるものとしてはちょっと物足りない。
一味違う,アッと驚く新説を出してほしかった(ないものねだり)。
2007年04月21日
アニメ作家としての手塚治虫(津堅信之)
偉大なマンガ家であると同時にアニメ作家でもあった手塚治虫先生ですが,本書のような研究書は今までありませんでした。
その理由として筆者も語っていますが,"あの"宮崎駿発言がでかいだろう,とのこと。
確かにあれは衝撃的でした。
当時ComicBoxで彼の発言を読んだときは何人かの友人にそれを読ませ,宮崎駿ってのはとんでもないひどい奴だ,位のことを吹聴していました(^^;)。
今思うと大人気ないですね(当たり前だ,まだ中学生だったから)。
でも今でも私は宮崎駿監督作品は好きですが,宮崎駿という人物は大嫌いです。
極端ですけど…。
ちなみに本書の参考ホームページに私の「手塚治虫のすべて」が記されていました。
別に連絡も何もありませんでしたが,ちょっと誇らしい気分です。
2007年04月18日
総務部総務課山口六平太54(林律雄×高井研一郎)
大日自動車っていい会社ですよね。
じっと手を見る,いやじっと自分の会社を見てみる。
仕事中にちょっと調子が悪いからって医務室で寝るのを許すか,いや許さない。
社員手帳に会社より家族を守れ,なんてことを記述してくれるか,いやしてくれない。
正面入り口がバリアフリーになっていないからってすぐに直すか,いや直さない。
たぶん世の中の99%の会社はそんないいところばかりないんでしょうが,漫画とはいえ,いいですなぁ。
有馬係長のような人は周りにたくさんいますが,六平太のような人はなかなかいません。
自分がなればいいじゃん,といわれてもこれまた難しい。
結局ないものねだりになってしまう様で。
2007年04月17日
フライトプラン(ロベルト・シュヴェンケ)
日曜日の飛行機でまた,ここタイに来てしまったわけですが,飛行機に乗る前にこの映画観ると怖いですね。
一緒に乗ったはずの娘が飛行機の中で行方不明になってしまう。
しかもどこまでがグルかわからない状況で,初めから乗っていないことになっている。
ぞーっ,としました。
自分の子供を飛行機に乗せる時は一時も目を離さずにいよう,と心に決めました。
しかし,途中まではジョディーフォスターが狂っているのか,機内の人たちが全員で何かを企んでいるのか,というハラハラドキドキ感がいっぱいだったのですが,犯人がわかってからはちょっと腰砕け。
はたしてそこまでねらって騙しおおせるのか,って疑問がいっぱいです。
ところでこの映画に出ていた飛行機は結構広々としたつくりで,普段自分が使っている機種とは違うのでしょうけど,うらやましいなぁ,と思いました。
2007年04月16日
庖 Creagione
恵比寿の駅から歩いて5分くらいですね。
今回で3回目です。
店長の奥さんとうちの奥さんが昔同じ職場で働いていた縁で,紹介してもらったんです。
日本滞在中に東京で外食するチャンスは一回しかなかったんですが,迷わずここを選びました。
初めてカウンターでいただきました。
そしたら隣にいたカップルもうちと同じで奥さんが妊娠中で約1ヶ月違いの予定日。
さらに彼らもわざわざこのお店にチャンスをねらってきたらしいんですよね。
8時半には出て,新幹線に乗って神戸にいくとか言ってました。
名前も何も聞きませんでしたが,なにやら縁を感じました。
パスタを最後に出してもらったんですが,湯で加減が正に秀逸。
自分で作る時はやはり勇気がなくてちょっとゆですぎにしてしまうんですが…。
今度はがんばって1分早く鍋からあげよう,と心に決めました。
2007年04月15日
大人が絵本に涙する時(柳田邦男)
正直言って,幼い頃に絵本を読んでもらった記憶というものはほとんどありません。
でも今むさぼるように本を読むようになったんだから,それなりに絵本を読んでもらったこともあったのではないか,と思います。
もう少しで自分自身も親になるわけですが,その時にはやはり絵本は読んであげたいですね。
それなりに抑揚をつけてね。
さんまさんがなんかの番組で言ってましたが,結婚当時しのぶさんがいまるちゃんに絵本を読んであげていたんだけど,さすが女優さんだけあってものすごく演技で読んであげたら子供が泣いてしまった,とか言ってました。
ネタなんでしょうけど(^^;)。
本書内で80冊の絵本が紹介されているわけですが,さてなにから選ぼうか,と目移りしてしまいます。
ちなみに私のパートナーはこの「大人が絵本に涙する時」を読んで涙していました。
この先どうなんでしょう。
2007年04月09日
エラワン・ティールーム
BTSの遊歩道からエラワンに入ってすぐのところにあります。
なんというかハイソなレストランです。
11時位に入ったのでまだ他のお客はいませんでした。
とりあえず飲み物は「リンチパン」。
果てしなく濃い甘さ,でもしつこくない感じ。
食事の方は無難に「カオパット」と「ヤムンセン」そして雑誌に紹介されていた「トムヤンクンラーメン」を頼みました。
前2者はなんとも滑らかな味わいで,普段食べなれているようなタイ料理とは一味も二味も違っておりました。
ラーメンは美味しいトムヤンクンにラーメンが入っている,という至極当たり前なお料理でした。
もうちょっと一工夫あるとうれしい。
ちょっと奥の方の席を取るとお店の人もほとんど姿を見せないので,いくらでも長居出来そうな雰囲気です。
2007年04月08日
フラガール(季相日)
とにかく泣かせどころ満載の映画。
べたといえばそれまでなんだけど,親友との別れ,仲間の父親の死,ラストに向けての盛り上がりの舞台。
事実に基づいたお話だそうですが,想像よりもずっとシリアスなドラマでした。
個人的には「スウィングガールズ」のフラダンス版,位に思っていました。
ある意味当たっていたんですが,もっと重たいものでした。
簡単にこんなこと言っていいのか迷いますが,"生きるって大変だ"と思いました。
さて,最初に音声とか選びますよね。
字幕って日本映画の場合,デフォルトは「字幕なし」のはずです。
でも本作は最初が「日本語字幕」になっていたんです。
何も考えずに字幕なしに切り替えてみたんですが,あまりになまった言葉だらけでよっぽど字幕をつけようか,と思いました(^^;)。
松雪泰子さんの台詞にもありましたけどね…。











