2006年01月
2006年01月31日
ベルサイユのばら完全版3(池田理代子)
フランスの首飾り事件が本巻のクライマックスになります。
そうかぁ,ジャンヌはこのときのためにいたんですね。
さらに自分を無実にするためにオスカルがいた,と。
伏線の張り方にはため息が出ます,見事で。
酒場で暴れるオスカルが可愛いですね。
フェルゼンを愛していながら,決してそれを表に出すことができない辛さ。
またそれ以上に辛い思いをしているアンドレ。
しかし,それにしても身分制度ってのは世界中でありますよね。
言葉が違っても,通貨が違っても,宗教が違ってもこれだけは人類がいつでもどこでも共通に作り出したものです。
そうしなければ発展することができなかったのでしょうか。
愚かしい人間というものを再認識させられます。
2006年01月30日
ベルサイユのばら完全版2(池田理代子)
この話って三角関係とかそんな簡単に片付けられるものではなくて,なんというか糸が修復不可能な位に絡まっている,というそんな状態ですよね。
今後訪れる不幸のもとのようなフェルゼンがフランスに戻ってきてしまった…。
とりあえずこの第2巻の最大の悪役はポリニャック伯夫人ですね。
本質的にいけないのは夫人を信頼してしまうアントワネットや,それを最大限に甘やかしているルイ16世とも言えるのですが。
小さい子がヒーローものを見ながら「○○マン,そっち行っちゃぁだめ!!」なんていっているのと同じで,賭博をやろうと誘われてその気になってしまうアントワネットに「だめだよ,賭博はやっちゃぁだめ!」と心中はなしかけてしまう自分もいたりして(^^;)。
星キラキラの絵もいいんですが,ちょっととぼけた感じの砕けた表情をするオスカルがやたら可愛く感じます。
2006年01月29日
たいのおかしら(さくらももこ)
頭を空っぽにして,読み始めて1時間とちょっと。
最後のページが終わっても頭は空っぽのままだったとさ(^^;)。
いいんです,それで。
ん〜,本当に何も残っていない…。
え〜と(とぱらぱらもう一度めくる),「答案の始末」って話があって,12点しか取れなかった算数の答案をどうして隠そう,隠滅しよう,と画策するんですが,そういうのってドラえもんの中ののび太しかやらないことだと思っていました(^^;)。
ノン・フィクションエッセイのはずですが,かなり笑えました。
でも最後まで行ったらきれいに忘れていたけど。
つまらない話しって片方の耳から入って,逆側からリアルタイムに抜けていくけど,面白い話にもまた当てはまりますね。
うん,発見発見。
このころのさくらさんの語り口は本当,絶妙に面白いです。
最近失われつつあるので,ちょっと戻ってほしいです。
2006年01月28日
2006年01月27日
2006年01月26日
夏の夜の夢"A Midsummer Night's Dream"(ウィリアム・シェークスピア 小田島雄志・訳)
シェークスピアの夏の夜の夢と来ればPuck,そしてパックといえば宝塚月組の名作です。
"妖精"と謳われた涼風真世がまさに妖精そのものを演じてしまったという,いや妖精が妖精を演じるというよりもそれは妖精なんだから…,わけわからなくなるのでこの辺で(^^;)。
と,とにかくこの作品には強い思い入れがありまして,自然とこのシェークスピアが書いた原作もおのずと好きになってしまうのです。
ここら辺,単純な自分が好きです。
そういったわけで,本作の感想書こうと思っても結局かなめさんのPuckがどうとかこうとか,ヘレナの幸ちゃんがどうした,タイテーニアの羽根さんがきれいだった,ハーミアのよっちゃんは素晴らしすぎる,なんてことが羅列されてしまうのです。
シェークスピアの恋愛喜劇のひとつのパターンがちゃんと引かれています。
今回は妖精たちのいたずらから起こる入れ替わり劇場,といったところ。
軽く読みましょう,面白いです。
2006年01月25日
ベルサイユのばら完全版1(池田理代子)
先日行った本屋でこれの3巻が目に入りました。
もう負けました,一瞬で(^^;)。
とりあえず1から3巻をぽちっ,と注文。
一度だけ通して読んだことがありました。
兄が持っていたんですよね。
あれは確か中央公論社の愛蔵版,というやつでA5判くらいので2冊で収まっていました。
まさにぶっ通しで読んだので知恵熱状態で興奮しました。
ちょうどその頃アニメ版の再放送が夕方やっていて,何回目かのベルばらブームだった気がします。
当時買っていたアニメージュにも荒木さんか姫野さんの描かれたイラストとか付録でシールとかがついていました。
部屋をあさればきっと出てきますよ(^^;)。
改めて読んでみると非常に少女漫画している中でマリー・アントワネットの毅然とした態度がきっちりと表現されていて,ぞくぞくします。
ルイ15世の死の際の描き方も生々しいものを感じました。
2006年01月24日
陰陽師7(岡野玲子)
この巻はちょっと薄いな(物理的に)と思っていたら一エピソードだけでした。
という書き方をするとちょっと薄っぺらい(心理的に)感を受けますが,決してそんなことはありません。
本書は菅公,すなわち菅原道真が鬼となって登場します。
そして恨みを晴らそうとする中で真葛さんとなにやらいい雰囲気になったり,壬生忠見をねらうのに清明に邪魔されたりといい活躍をしてくれます。
一般的には学問の神様,なんて言われているけど,実際は左遷されたりして結構哀しい人なんですよね。
許す,怨霊になっても!!。
新たな可愛いキャラクターも出てきました。
巻き物クンです,名前は私が付けました(^^)。
碁石を食べてしまうところに「キュン」と来てしまった…。
2006年01月23日
原美術館
昨日行ってきたのですが,品川駅から歩いて15分,位のところにありました。
閑静,というかなんというか昔ながらの邸宅が並んでいる中に普通に存在しています。
この美術館自体が誰かのお屋敷だったのをそのまま使っているみたいです。
中に入ってみると,こじんまりしたような感じなのですが,忍者屋敷(!?)のように作品展示の部屋があるんですよ(^^;)。
もしかしたらまだ見ていないところがあったりして。
今回はオラファー・エリアソンの影の光を展示してありました。
なんとも面白かったのは2回の端にある部屋で,セピア色に見えるんですよ。
何もかもが。
立体のセピア色の人たち,ちょっと不気味…。
係りのお姉さんにこの状態で写真撮ったらセピア色になるのか,と聞いたらそのとおり。
写真とっていいか,と聞いたらやはりだめ。
聞かなければよかったです…。
一階にはちょっと洒落たカフェーがあったのでお茶しようと思ったら待ちの人たちが3組ほどあったのであきらめて帰りました。
また行きたいですね。
2006年01月22日
三四郎(夏目漱石)
漱石の文体ってなんだか心地いいですね。
こういう言い方でくくるのってあまり好きではありませんが,「あぁ,自分って日本人なんだ」と思ってしまいます。
なんだか心にしっくり来ます。
これはかつて川端康成や三島由紀夫を読んだときの感覚に似たものがあります。
ただ,川端や三島の文体の美しさはなんだか冷たさを併せ持っています。
それに引き換えて漱石は暖かさを持っている気がします。
生意気なことを言っているのは承知の上で正直なところです。
さて,三四郎ですが先日の坊ちゃんと同じくまだまだ青い青年が社会に触れてちょっとばかり成長する様が描かれています。
現代社会からすると気恥ずかしくなるようなその言動がとても新鮮に映ります。
とても素敵な体験をさせてくれます。
本書内で「偽善家」と「露悪家」についてのエピソードがありますが,ユーモア溢れていて面白かったです。
姿三四郎ってこれにヒントを得ているんでしょうか。
なんだか似てますよね(^^;)。










