2005年08月

2005年08月31日

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 10(安彦良和)

テレビ版にはないシャアとセイラの若い(って言ったら変だけど…)頃を描いている第2弾です。
ザビ家の魔手を逃れて地球,そしてテキサスコロニーに彼らはいたのです。
シャアはいかにしてシャアとなったのか,その名の由来と若き日の陰謀。
セイラとの別れとガルマとの出会い。
ガンダムの歴史がどんどん補完されていきます。
そんな中,ミライやアムロまでがちょっと出演します。

ここまで見事に表現されるとはじめからこういう設定だったんじゃないか,と思ってしまいますよね。
ガンダムという作品の骨格がしっかりしていたのだからこそ,こういった話が成立するのでしょう。
それは各種のサイドストーリーが作られていることからもわかります。
そんな私は今0083を観始めています。
DVDで4巻あるんでちょっと長いですけどね(^^;)。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (10)



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2005年08月30日

機動戦士ガンダムさん さいしょの巻(大和田秀樹)

こういうのはどう評価が分かれるんでしょうか?。
個人的には原作を理解した上でのパロディは大好きです。
やはり作者が本気で描いているから「愛」を感じますよね(^^)。

本作はガンダムのシャアを思いっきり三枚目にして能天気なアムロ,突っ込みを入れるセイラなどが生き生きと表現されています。
ただ,ガンダムそのものを知らないと笑えないギャグが多いですね。
当たり前か,パロディなんだから(^^;)。

アッガイってガンダムの中でも結構マイナーモビルスーツなんですが,それにスポットライトを当ててしつこいくらい描かれています。
うん,こうしてみるとかわいいな,アッガイは。

こんな(失礼!?)本でも原案に名を連ねている富野氏。
どこまで読んでいるんでしょうね,興味津々。

機動戦士ガンダムさん さいしょの巻



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2005年08月29日

贋作・罪と罰(野田秀樹)

今日は約8年ぶりに献血してきました。
驚いたんですが,前回は学生時代だったし,もう献血手帳なんかもどこにあるかわからなかったんですが,
「前回は平成9年に千葉県でしたか」
と聞かれました。
もちろん名前と生年月日はあらかじめ提出してあったんですが,ちゃんととっておいてあるんですね,情報は。
感心しました。
これでちょっとはさらさらになるかな。

さて,この罪と罰は私の野田初体験作品です。
1995年なのでもう10年前ですね。
ドストエフスキーといえば罪と罰,罪と罰といえば手塚治虫。
という訳で非常な期待と不安を抱えて観劇したのを覚えています。
舞台を日本の幕末に置き換えて,ラスコーリニコフを女性にしてしまっています。
設定は秀逸ですよね。
日本で革命といったら幕末しかないわけでして。
大竹しのぶさんはもう見事としか言いようのない演技を見せてくれたのですが,女性主人公にしてしまったためにソーニャにあたる人物がいなくなってしまい,それが唯一の不満でした。



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2005年08月28日

24人のビリー・ミリガン・上(ダニエル・キイス)

先日ブックオフでやっと見つけたので読み始めました。
実はこの続編である「ビリー・ミリガンと23の棺」を先に入手していたのですが,元を持っていなかったので読めなかったのだ。

これも一時期流行して,多重人格といったらビリー・ミリガンみたいな風潮がありましたよね。
自分は多重人格ではないので(ないはず!?),正直言ってホラーに近いですね。
自分がこうなったらどうだろう,と思わずにはいられません。

精神医学用語はよくわからないんですが,多重人格ってのは分裂症なんでしょうか。
ビリーも年少の頃の異常体験からそれを逃れようとしてもう一人,もう一人の自分を深層心理の元で創っていったように感じられます。
現代だからこそ理解されることですが,こういう症状は昔からやはりあったのでしょうね。
そういう時代ではキチガイで済まされていたのでしょう,怖いですね。

24人のビリー・ミリガン〈上〉



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2005年08月27日

アップルシード(荒牧伸志)

ファイナルファンタジーよりはずっとよくできていると思いました。
褒め言葉になってないなぁ,これは…。

人物もリアルだし,背景だってリアルに移動している。
でも不思議なんですが,3DCGで描いたアニメって全然重量感がないんですよね。
「トイ・ストーリー」を観たときにも感じたんですが,これはいまだに解決されていないのでしょう。
本作のようにアクションが満載で爆発とかたくさん出てくる作品ではちょっと致命的なのでは?。

原作は高校生の頃に買って読んだんですが,世界観が全然理解できなくて,「いやぁ〜,絵がうまいなぁ」なんて思うだけで挫折しました(;;)。
今回の映画は非常にわかりやすい展開になっていたんですが,果たしてこれがアップルシードの世界だと理解していいんでしょうかね。
それとも映画用のパラレルワールドのようになっているのか。
ちょっと自信がありませんがもう一度原作にあたる必要があるようです。

APPLESEED



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2005年08月26日

地獄の道化師(江戸川乱歩)

4つの中篇が収められています。
一日にひとつ読もうと決めました。
もちろん一気に読むというのもありなんですが,とりあえず寝不足になるし(^^;)…。

ほぼ時代順に納められている全集なので,同時期に書かれているのですが結構違う色の作品群なんです。
もちろんとても怖いことに変わりがありません。
乱歩読んでいるときに限ってちょっとしたことがすごく怖く感じます。
2編目の地獄の道化師を読み終わって,歯を磨いて寝ようと思って部屋の外に出たら独身寮のトイレと洗面所の電気がついてないんですよ。
こんなことないのに…。
なぜか忍び足になって右手を伸ばしてスイッチを入れてしまうという,ドラマみたいな行動をとってしまう自分(--;)。

昨日の夜は台風の影響で外は暴風が吹いているし…。

江戸川乱歩全集 (第13巻)



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2005年08月25日

赤ひげ(黒澤明)

三船が最後に出演した黒澤作品であり,最後の白黒作品であり,完璧なエンターテイメントとして綿密に脚本が練り上げられた最後の作品であると思います。

原作は山本周五郎の「赤ひげ診療譚」からきています。
最初に読んだ周五郎ものです。
中二のときの担任の先生に何かお勧めの作家を聞いたときに
「黒澤が好きなら周五郎読めよ」
といわれて手に取ったのです。
結局周五郎も大好きになって文庫でほとんど読む羽目になりました。

この頃のフィルムとかカメラってどう使っているのかわからないのですが,本作や「天国と地獄」などは白黒なのになんだか色がある,というのとは違うけどすごくきめ細かな陰影が表現されているのに驚かされました。

本作には大好きな香川京子さんが出演されています。
なんと狂女の役でなんとなく山の手のお嬢様を意識させる香川さんには似合わない感じがしたのですが,そのギャップがとてもハマっていました。

赤ひげ



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2005年08月24日

ジョルジュ・シュヴィツゲベル作品集

絵画がアニメートされているとでも表現したらいいのでしょうか。
スイス出身のジョルジュ・シュヴィツゲベルの作品集です。
1974年の作品から2004年の最新作までが収録されていますが,基本的にはどれも同じ手法で製作されています。

回転と移動を繰り返しながら画面はその都度メタモルフォーゼを繰り返していきます。
その変化の仕方には時折身震いさえ覚えます。
代表作とされている「78回転」は85年の広島アニメーション映画祭で上映されました。
当時のNHKでの特集番組でその一部が流され強烈な印象を残しました。

個人的には最新作の「影のない男」が一番好きです。
途中で背景が動いていくカットがあって,思わず「おぉ,ジャンピングだぁ」と思いました。
意味のわかる方はかなりのマニアです(^^;)。

ジョルジュ・シュヴィツゲベル作品集



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2005年08月23日

あたりまえのこと(倉橋由美子)

古今東西の作品に小気味よく評価を下しています。
私自身も好きな作家が上手に批判されていたり,褒められていたりして楽しく読めました。
このような文章読本的作品は谷崎潤一郎とか三島由紀夫とかも書いていますが,本書が一番面白かったですね。

前半は77年から79年に書かれたものといいますからもう25年位前になります。
後半は90年代に入ってからなのですが,どちらを読んでも筆者が浮かんできます。
これはすごいことですよね。

ただ,前半部分はちょっと文章が硬い,というか何か違和感があったのですが発表当時は旧仮名遣いで書かれていたということで驚き二倍。
それはそれで読んでみたいです。

惜しくも倉橋由美子さんは先日亡くなりましたが,本書が遺言のように思えます。

あたりまえのこと



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2005年08月22日

長靴をはいた猫(矢吹公郎)

小さい子にはこういうのを見せたい,って典型的なアニメだと思います。
思うんですが…,王様は「世界一の金持ちを娘の婿に」とか言っているし,ペロはそれに対して嘘八百で対応してるし,それでいいんかいという感想も持ちます(^^;)。

前回の80日間世界一周のほうは確かに幼少の頃観た記憶がありますが,本作は今回が初見だと思います。
エンドタイトルを拝見すると,大塚康生さんとか宮崎駿さんとかが原画描いているんですね,豪華。
これの発売が東映じゃなくてバンダイとかだったらどの場面が誰の絵で,とか解説つけるんでしょうね。

全体的な作画のレベルも高いし,最後のルシファーと野戦い場面も迫力満点で,色あせない傑作のひとつだと思います。

長靴をはいた猫



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