2004年10月

2004年10月31日

十字路(江戸川乱歩)

全く関係のないような二つの話が同時進行しつつ,実はそれが偶然か必然か絡み合った糸がほどけるようにつながっていきます。
たった一つの偶然の出来事が完全犯罪をもろくも崩していく様は「そんな事って…」なんて思わせないほどスリリングに私の睡眠時間を奪っていきました(^^;)。

表題作の「十字路」は解説によると乱歩以外の人のアイデアが元になっているようですが,そんな事関係ありません,面白いです。

「天空の魔人」という作品は明智小五郎の出番を待たずに小林少年が謎解きをしてしまうという,少年時代に読んだらきっともっと興奮したであろう事が予想されます。

江戸川乱歩全集 第19巻 十字路

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2004年10月30日

気分はもう戦争(矢作俊彦×大友克洋)

何とも過激なタイトルです。
初めて読んだのは中学生の頃でしょうか。
タイトルだけじゃなくて内容もぶっ飛んでいて頭がぶっ飛びました(^^;)。

原作を担当している矢作氏はハードボイルド作家として著名な方です。
大友さんも私の中のイメージは一匹狼,という感じなので,この二人が組むというのがそもそも不思議な感じがしました。

描かれた当時は冷戦まっただ中だった訳ですが,今読み返してみるとまた違った味わいが出てくる作品です。

気分はもう戦争

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2004年10月29日

あの夏,いちばん静かな海。(北野武)

初めて監督自身が出演しないで作られた作品です。
ある意味で一番撮りたかった作品なのかもしれません。


聾唖者の恋人同士が主人公ということもあって,せりふは極端に少なくなっています。
でもそれ以上に画面がいろいろなことを訴えてきます。


淀川長治氏が大推薦し,黒澤監督も絶賛されていたことをよく覚えています。


これまでの2作品で「起」「承」ときてここで「転」に来ました。


あの夏、いちばん静かな海。

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2004年10月28日

モダン・タイムス(チャップリン)

大量生産時代に対する風刺たっぷりのコメディです。
流れ作業を経験したことのある人には笑えない部分もあります(^^;)。
わたしも学生時代に工場でやっていたのですが,まぁ,チャップリンのようにはなりませんでしたが,だんだん流れてくるものに間に合わなくなってくると非常にあせりますよ。


この映画の特徴は始めてチャンプリンの肉声が聞けるということです。
とは言っても適当ないわゆる「チャップリン語」です。
この後の「独裁者」でのヒンケルの演説でさらにこれは発展するのですが,
適当なことばを話し続けるってよっぽど練習しないとできないですよ。
同じような声調の連続になると単調でつまらなくなりますからね。
やっぱりチャップリンは天才です。


モダンタイムス コレクターズ・エディション

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2004年10月27日

Beatles For Sale

2枚目のWith The Beatlesに通じるものがあるジャケットです。
とてもアイドルとは思えない不良っぽいまなざしでリスナーを見つめています。


前作がすべてオリジナル曲で占めていたのに対し,再びカバー曲との混載となっています。
但し,どれも知らないで聞けばオリジナルと間違えてしまうほど自分たちのものとしてこなしているのはやはりさすがです。


あまり目立たない曲が多いといわれていますが,まとめて聞くとどれも印象に残る隠れた名曲が多いといえるのではないでしょうか。
Baby's In BlackやEight Days A Weekなど好きな曲も多いです。


ビートルズ・フォー・セール

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2004年10月26日

ユニコ(手塚治虫)

サンリオでアニメ化もされたのでそちらでご存知の方もいるのではないでしょうか?。
とはいってももう20年位前ですが…。


人を幸せにする力を持つ一角獣の子供なのですが,意地悪なビーナスのために色々な時空を飛ばされてしまうのです。


手塚先生自身もおっしゃっていましたが,ユニコ自身があまりに優等生です。
ただ,その分周りのキャラクターがイメージいっぱいに膨らまされており,第一級のメルヘンに仕上がっています。
きっと幸せになりますよ,きっと。
それはユニコのおかげなのです。


ユニコ (1)

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2004年10月25日

虎の尾を踏む男達(黒澤明)

まさに戦中から戦後にかけて制作された作品。
あまりにも有名な[勧進帳]を基にしています。
あの関所を越えるときに弁慶が義経を涙ながらに棒で殴ってこえる,というあれです。


ただ,内容がちょっと封建的だということで実際に公開されたのは1952年になってからでした。
米軍の占領が解除になった後のことです。


この作品の撮影中に実はアメリカ人の見学が来ていました。その中にはかのジョン・フォードもいたのですが,黒澤監督はそのことを知らずに後に本人から聞いたそうです。


虎の尾を踏む男達

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2004年10月24日

映画アキラ(大友克洋)

良くも悪くも「大友」の名を世界にとどろかせた作品です。
個人的には大友さんは漫画家であったので,アニメやるのもいいけど漫画の方完結させてからにしてよぉ〜,って当時は思ってました,中三だったかな…。


それまでに手がけていた「工事中止命令」がとてもよくできていて,なかむらたかしさんも再度参加などからあまり不安は持たずに見に行ったら海外ですごく注目されて驚きました。


大友さんの描線に嫉妬を感じていた手塚治虫先生がこのアニメ作品を見てどう感じたのかコメントが出なかったのが残念でした。


AKIRA - DTS sound edition 〈初回限定版〉

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2004年10月23日

独裁者(チャップリン)

もしヒトラーにそっくりなユダヤ人がいたら…。


そんな映画をヒトラー健在時に製作したチャップリンの勇気には本当に頭が下がります。
当時はアメリカもドイツには宣戦布告していませんでしたし,製作をするうえでの各種妨害は大変だったと思います。
でもその生々しさはチャップリン独特のリアリズムになって半世紀以上たった今観ても十分に心に響きます。


チャップリンの演技にある意味ごまかされてしまいますが,ヒトラーとチャップリンってぜんぜん似てないですよね(^^;)。


独裁者 コレクターズ・エディション

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2004年10月22日

嘘つき男と泣き虫女(アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ)

男と女は違う生き物だ,ってわかっているんだけどお互いに色々な食い違いを起こしてしまいます。
それを解決してくれるのがこの一冊,なんですけど,読めば読むほど男女の違いが明らかになって解決するためには不断の努力が必要だとわかります。

だって「脳の構造がこんなに違うので云々」など書かれるとはっきりいってお手上げ…(^^;)。

とは言っても読む価値は十二分にありますよ。
その後に自信を持つか自信喪失するかは読者次第,という事で。


嘘つき男と泣き虫女

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